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エソテリック 独占販売

生産終了いたしました。流通在庫のみとなります
(2014年12月)

品番: ESSG/D-90109-17(9枚組)
仕様:Super Audio CDハイブリッド
価格:27,000円+税
レーベル:DG(ドイツ・グラモフォン)、英DECCA
音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
ジャンル:歌劇

DSD MASTERING/
Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ[マルチなし]
美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
9枚組ボックスセット
*歌詞・対訳は付属しておりません。

“Super Audio CD“と“DSD”は登録商標です。

Master Sound Works

今回の5作品は、2013年発売「4 グレイトオペラズ」に引き続き、1965年〜1979年というアナログ全盛期に生み出されたドイツ・グラモフォンとデッカのオペラ全曲盤の歴史的名盤5タイトルの復刻です。いずれも録音当時、それぞれのレコード会社が最高の指揮者・オーケストラ・歌手を結集し、最高の音響を誇る録音会場で綿密なセッションを組んで収録されたもので、発売から40年近く経った現在でも、これらのオペラのスタンダードな定番演奏としてレファレンスにされている名演です。

エソテリック定評の丁寧なマスタリング作業によってSuper Audio CD化され、音質の向上はもとより、この5作品が本来備えた音楽的魅力を改めて浮き彫りにし、新たなる感動を約束するものに仕上がっています。

このSuper Audio CDハイブリッド・ソフトはエソテリックの独占販売で、主にオーディオ販売店にて限定2000セット販売されます。

「私自身、リマスタリングの段階で、カラヤン、ショルティ、クーベリック、セラフィンが綿密にサウンドバランスを確認したであろう制作現場を追体験でき、しばし至福に充たされたことを告白せずにはいられません。

現代にあって、これら名録音がここまでオリジナルに忠実に、いやもしかしたらエソテリックのデジタル技術を背景に、リマスタリングワークの域を超える高みにまで到達しているとしたら、すでにレコーディング史の一つの金字塔足り得ていると、密かに自負致しております。それを最終的にご判断頂くチーフディレクター役は、センターシートに座るリスナー諸氏にお委ねしたいと存じます。」

- エソテリック株式会社 SACDプロデューサー 大間知 基彰


モーツァルト:歌劇「魔笛」(全曲)
「ESSD-90109〜11」
クリスティーナ・ドイテコム(S)、ピラール・ローレンガー(S)、スチュアート・バロウズ(T)、
ヘルマン・プライ(Bs)、レナーテ・ホルム(S)
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団

ショルティにとって「運命のオペラ」=「魔笛」。デッカが1969年に最高のキャストを得て実現した全曲録音。

「魔笛」=ショルティの「運命のオペラ」

1969年に録音されたモーツァルト「魔笛」は、サー・ゲオルグ・ショルティ(1912~1997)にとって初のモーツァルトのオペラ全曲録音となったもの。歴史的な「指環」全曲録音を成功裏に終えて4年、押しも押されぬデッカ・レーベルの看板指揮者となり、ロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督(1961年就任)としての手腕も高く評価されていた時期に、満を持してモーツァルトのオペラ録音シリーズを開始したのでした。この「魔笛」を皮切りに、1985年まで「コジ」「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロ」「後宮」の5曲を録音、さらに「魔笛」「コジ」「ドン・ジョヴァンニ」はデジタルで再録音も行なっています。この記念すべきモーツァルト・シリーズの第1弾に「魔笛」が選ばれたのもショルティならではの強い思い入れがあってのこと。ショルティは、ブダペスト王立歌劇場でコレペティトールをつとめていた徒弟時代の1936年に、ザルツブルク音楽祭でアルトゥーロ・トスカニーニの目にとまり、トスカニーニが指揮する「魔笛」のアシスタントに起用され、さらに翌37年の音楽祭では急遽グロッケンシュピールをつとめることにもなりました。この時のトスカニーニの鮮烈な印象は若いショルティに大きな影響を与え、その後の指揮者としての音楽作りにも強く反映されることになりました。その意味で、自分にとっての「運命のオペラ」である「魔笛」を最初に録音したのも当然のことといえるでしょう。

豪華でしかも周到な配役

この「魔笛」は、そうしたショルティの強い意気込みが全編に浸透し、筋肉質で強い推進力のある、明晰な音楽作りが大きな特徴です。ウィーン国立歌劇場での上演で作品を知り尽くし、まだ古雅な響きを随所に残していた1960年代のウィーン・フィルのしなやかな演奏がそれに答えています。さらに豪華でしかも周到な配役には唖然とするばかり。主役級にバロウズ(タミーノ)、ローレンガー(パミーナ)、プライ(パパゲーノ)、ドイテコム(夜の女王)、タルヴェラ(ザラストロ)、シュトルツェ(モノスタトス)という当時の国際的なベスト・メンバーを揃えただけでなく、重要な役割を果たす弁者には大家フィッシャー=ディースカウ、ほんのチョイ役の二人の武士にはキャリア初期のルネ・コロとハンス・ゾーティンを起用し、さらに侍女役の一人にイヴォンヌ・ミントン、僧の一人に福音史家で知られるクルト・エクィルツが当てられるなど、それぞれの歌手のキャラクターを勘案したうえで、細心の配役がなされているのも当時のデッカのセッション録音ならではの贅沢さといえるでしょう。三人の少年には地元のウィーン少年合唱団が起用されているのも納得です。ジャケットのイラストはオスカー・ココシュカによるもので、このショルティ盤の5年前に発売されたベーム指揮ベルリン・フィルによる「魔笛」(DG盤)の濃紺のジャケットと並び、1960年代を代表する「魔笛」として聴き継がれています。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現

録音は「指環」同様、デッカが1950年代半ば以降ウィーン録音の根城としたゾフィエンザールで行われました。細部の音に至るまで明晰に収録しようとする同社の録音ポリシーには理想的な会場で、そこでの録音は、オーケストレーションの綾や空間性を生々しく再現する骨太なデッカ・サウンドの代名詞ともなりました。従来のオペラ録音にありがちだった歌唱のクローズアップではなく、オーケストラが歌手と対等のバランスに引き上げられたことで、ショルティが強力にリードするオーケストラ・パートの充実ぶり、そしてウィーン・フィルならではの美しい響きがはっきりとクローズアップされています。デッカがオペラ録音で打ち出した「ソニックステージ」の謳い文句通り、空間性や特殊効果を強く意識した音作りがなされているのもこの時代の特徴といえるでしょう。デジタル初期にCD化され、さらに2008年にはDECCA ORIGINALSで24bit/96kHzリマスタリングが行なわれていますが、今回のDSDリマスタリングは、それ以来6年ぶりとなります。

今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材を投入、また同社のMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。

「ウィーン・フィルの美質と歌手たちの個性を十分に生かしながら見事にまとめあげた名盤」

「ショルティがレコーディングしたモーツァルトのオペラの中でもとりわけ充実した出来栄えを見せているのが『魔笛』である。配役の隅々まで著名な歌手が名前を連ねており、それぞれの持ち味を遺憾なく発揮して、このメルヘン・オペラの魅力を十二分に描き出している。天真爛漫なプライのパパゲーノはさすが当たり役。メリハリのピリッと利いたショルティの指揮にウィーン・フィルがまことに素晴らしい響きで応えている。」

(『クラシック・レコード・ブック1000 VOL.6オペラ&声楽曲編』)

「ショルティの録音したモーツァルトの主要オペラ全曲盤の中で、最も成功しているのは彼の最初のモーツァルトのオペラ録音となったこの『魔笛』ではないだろうか。プライのパパゲーノとシュトルツェのモノスタトスという最高の当たり役を始め、タルヴェラのザラストロ、ローレンガーのパミーナ、ドイテコムの夜の女王、さらにF=ディースカウを弁者に起用した豪華なキャストは、下手をすると崩壊しかねない危険性もはらんでいるのだが、ショルティはウィーン・フィルの美質と歌手たちの個性を十分に生かしながら見事にまとめるのに成功している。」

(『ONTOMO MOOK クラシック不滅の名盤1000』)

「『魔笛』は、ショルティがまだ徒弟時代ともいえる頃に、ザルツブルク音楽祭のトスカニーニのもとで磨きをかけたレパートリーの一つであった。そしてそこでのトスカニーニのライヴ録音でチェレスタを弾いた彼が、30年余りを経て指揮者として録音したのが、この完全主義的な『魔笛』である」

(『レコード芸術別冊 名盤コレクション 不朽の名盤1000 レコードと私たちは対話する』)

収録曲
モーツァルト:歌劇「魔笛」(全曲)

2幕のジングシュピール
台本:エマニュエル・シカネーダー

配役
夜の女王:クリスティーナ・ドイテコム(ソプラノ)
パミーナ:ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
タミーノ:スチュアート・バロウズ(テノール)
パパゲーノ:ヘルマン・プライ(バリトン)
パパゲーナ:レナーテ・ホルム(ソプラノ)
第1の侍女:ハンエッケ・ヴァン・ボルク(ソプラノ)
第2の侍女:イヴォンヌ・、ミントン(メッゾ・ソプラノ)
第3の侍女:ヘティー・プリューマッヒャー(アルト)
ザラストロ:マルッティ・タルヴェラ(バス)
モノスタトス:ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
弁者:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
第1の僧:クルト・エクィルツ(テノール)
第2の僧:ヘルベルト・ラクナー(バス)
第3の僧:ヴォルフガング・ツィナー(バス)
3人の少年たち:ウィーン少年合唱団員
第1の武士:ルネ・コロ(テノール)
第2の武士:ハンソ・ゾーティン(バス)

ウィーン国立歌劇場合唱団
合唱指揮:ノルベルト・バラチュ

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
[録音]

1969年9月~10月 ウィーン、ゾフィエンザール

[初出]

Decca SET527,SET479-81(1971年)

[日本盤初出]

SLA7130~2(1971年6月)

[オリジナル/プロデューサー]

クリストファー・レーバーン

[オリジナル/レコーディング・エンジニア]

ゴードン・パリー、ジェームズ・ロック

[SACDプロデューサー]

大間知基彰(エソテリック株式会社)

[SACDリマスタリング・エンジニア]

杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社 マスタリングセンター)

[SACDオーサリング]

藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説]

諸石幸生 石井宏 浅里公三

[企画/協力]

東京電化株式会社

[企画/販売]

エソテリック株式会社

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」(全曲)
[ESSD-90112&13]
ルネ・コロ(T)、ヒルデガルト・ベーレンス(S)、ヘレン・ドナート(S)、ペーター・メーヴェン(Br)、ヴォルフガング・ブレンデル(Br)
ラファエル・クーベリック(指揮)
バイエルン放送交響楽団・合唱団

全盛期のコロとベーレンスを迎え、クーベリックとバイエルン放送響の集大成となったクライバー盤をもしのぐ「魔弾」の決定盤。

クーベリック渾身のオペラ全曲盤

今年生誕100年を迎えるチェコの名指揮者ラファエル・クーベリック(1914〜1996)は、レコーディング・アーティストとしてはまず何よりも1961年〜79年まで首席指揮者をつとめたバイエルン放送交響楽団とのマーラーの交響曲全集をはじめとするドイツ・ロマン派のオーケストラ曲の録音で知られています。アナログLP時代にドイツ・グラモフォンによって次々と生み出されたこれらの録音は、作品の特質を飾ることなく表出させたスタンダード的な位置づけで多くの音楽ファンを魅了してきました。一方でクーベリックは、戦前にはチェコのブルノ国立歌劇場、そして戦後はコヴェント・ガーデン王立歌劇場(1955〜58年)やメトロポリタン歌劇場(1972〜74年)の音楽監督に起用されるなど、れっきとした劇場人でもありました。バイエルン放送響時代もほぼ毎シーズン、ヘンデルからオルフに至るさまざまなオペラを演奏会形式で取り上げており、その成果としてプフィッツナー「パレストリーナ」、ヒンデミット「画家マチス」、ワーグナー「ローエングリン」、ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」などがクーベリックの生前に発売されていました。

バイエルン放送響との演奏活動の集大成的録音

1979年11月、クーベリックがバイエルン放送響を勇退した年に録音された「魔弾の射手」は、20年近く共演を続けてきたこのコンビの集大成とも位置付けられるもので、ほぼ同時期に録音されたソニー・クラシカルへのモーツァルト、シューマン、ブルックナーの交響曲と同様に、その堂々たる円熟ぶりを刻み込んでいます。ボヘミアの奥深い森を思わせる深みのあるオーケストラの響きが耳を捉えるだけでなく、各場面の情景や登場人物のキャラクタリゼーションも鮮明に描き分けられており、さらに主要場面で登場する合唱の扱いの見事さも巧みで、ドイツ民衆の躍動感が手に取るように伝わってきます。

適材適所の配役

歌手も万全の布陣といえるでしょう。主役はちょうどバイロイト音楽祭でジークフリート、トリスタンやブリュンヒルデなどの重い役柄を手掛けはじめていたヒルデガルト・ベーレンスとルネ・コロ。カラヤン指揮の「サロメ」(昨年当シリーズでSACD化)でニルソンらとはまったく異なるドラマティック・ソプラノの在り方を示したベーレンスは、ドイツ・ロマンティシズムの精華ともいうべきアガーテのアリアで、ひたむきで感情豊かな女性像を描き出しています。ルネ・コロはそのヒロイックな声で善と悪の間で揺れる若者マックスの心理の襞に分け入ります。悪役すぎないメーヴェンのカスパール、可憐でコケティッシュなドナートのエンヒェン、そして最終場面で全てを丸く収める隠者を貫録たっぷりに歌うモルなど、細部まで適材適所の配役が光っています。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現

録音は1950年代からミュンヘンの録音会場として使われ、その優れた音響で知られるヘルクレスザールで行なわれました。1986年にガスタイク・フィルハーモニーが出来るまではバイエルン放送響の定期演奏会もすべてここで開催されていました。1800人以上を収容できる典型的なシューボックス形式のホールで、細部をマスクしすぎない適度な残響感、高域から低域までバランスのとれた響きの2点で、録音には最適であり、マウリツィオ・ポリーニも好んでそのソロ録音をここで行なってきました。アナログ最後期・完成期に録音されたこの「魔弾の射手」では、ヴァイオリンを左右に分けた対抗配置のオーケストラの厚みのある響きを中心に据え、独唱者、合唱団が見事なバランスで配されています。アンサンブルの場面でも、独唱やオーケストラのソロ・パートが明晰さを失わずにミキシングされている点も、デッカが標榜してきた「ソニックステージ」の伝統ならではといえるでしょう。特に第2幕第2場の狼谷の場面では、独唱者に遠近感を付けて谷の深さを表現し、オリジナルのオーケストレーションにはないシンバルや大太鼓・小太鼓などのパーカッションやウィンドマシンを付加することで、魔弾が作られ幽霊・妖怪が跋扈する不気味な情景を効果的に描き出しています。デジタル初期にCD化されて以来今回が初めての新規リマスターとなります。

「ドイツ・ロマン派オペラに相応しい手厚い演奏」

「1979年、クーベリック65歳という円熟期の録音だけに、あくまでも堂々とスケールゆたかであるとともに、バイエルン放送交響楽団ならではの精度良く柔軟な響きと表現力を生かして、ドイツ・ロマン派オペラに相応しい手厚い演奏をつくっている。狼谷などのドラマティックでデーニッシュな表現力も見事だが、同時に抒情的で精妙な表現によって、各場面をとても奥行きと陰影深く描き分けている。歌手陣もそろっており、バイエルン放送合唱団の充実した歌も聴きものである。」

(『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲編』)

「ボヘミア地方の伝説を題材にしたこのオペラの持っている雰囲気を、同じボヘミアを生まれ故郷にしているクーベリックが実に豊かに表現している。バイエルン放送響のドイツ的でありながら近代的な技術に裏付けられた抜けのよい音色はこの曲には貴重で、とかく重苦しいイメージを持つ作品に適度の明るさを与える。歌手の配役も適材適所に決まっている。」

(『クラシック・レコード・ブック1000 VOL.6オペラ&声楽曲編』)

「ドイツ・ロマン派オペラの故郷ともいうべき『魔弾の射手』の多くの録音の中でも、このクーベリック盤ほどにケレン味がなく、しかも繊細さとダイナミズムの両面を満たした演奏は少ない。クーベリックの薫陶を受けたこの名オーケストラとの集大成ともいうべき名演である。ベーレンスのアガーテは、ドラマティックな力と抒情性の共存する同役屈指の名唱。コロのマックスもタミーノとヘルデン・テノールの中間にあるこの役にふさわしい。ドナートのエンヒェン、メーヴェンのカスパールをはじめ、配役も充実している。」

(『ONTOMO MOOKクラシック不滅の名盤1000』)

収録曲
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」(全曲)

3幕のジングシュピール
台本:フリードリヒ・キント

配役
マックス:ルネ・コロ(テノール)
アガーテ:ヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ)
カスパール:ペーター・メーヴェン(バリトン)
エンヒェン:ヘレン・ドナート(ソプラノ)
キリアン:ヘルマン・ザペッル(バリトン)
クーノー:ライモンド・グルムバッハ(バリトン)
隠者:クルト・モル(バス)
オットカール:ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)
サミエル:ロルフ:ボイゼン(語り)
花嫁の付添:イルムガルト・ランパート、アデールハイド・シラー、エリカ・リュッゲベルク、レナーテ・フライヤー
狩人:テオドール・二コライ(語り)
合唱指揮:ハインツ・メンデ

バイエルン放送交響楽団

指揮:ラファエル・クーベリック
[録音]

1979年11月、ミュンヘン、ヘルクレスザール

[初出]

D235D3(1981年)

[日本盤初出]

K25C86~8(1981年6月)

[オリジナル/プロデューサー]

トーマス・モーレイ、モーテン・ウィンディング、マイケル・ハース

[オリジナル/レコーディング・エンジニア]

スタンリー・グッドール、サイモン・イードン

[SACDプロデューサー]

大間知基彰(エソテリック株式会社)

[SACDリマスタリング・エンジニア]

杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社 マスタリングセンター)

[SACDオーサリング]

藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説]

諸石幸生 渡辺護 浅里公三

[企画/協力]

東京電化株式会社

[企画/販売]

エソテリック株式会社

ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」(全曲)
[ESSG-90114&15]
アントニエッタ・ステッラ(S)、フィオレンツァ・コッソット(Ms)、カルロ・ベルゴンツィ(T)、エットーレ・バスティアニーニ(Br)、イヴォ・ヴィンコ(Bs)
トゥリオ・セラフィン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団

イタリア・オペラの真髄を味わう醍醐味ここにあり。セラフィンと綺羅星のごとき名歌手達が、熱いドラマを歌いあげる「トロヴァトーレ」。

1960年代前半に収録された充実のミラノ・スカラ座DG録音

イタリア・オペラの殿堂として知られたミラノ・スカラ座が、1950年代に協力関係を築いていたEMIを離れ、ドイツ・グラモフォンと新たな契約を結び、ヴェルディのオペラを中心に録音を開始したのが1960年8月のこと。ガヴァッツェーニ指揮の「仮面舞踏会」を劈頭に、サンティーニ指揮の「ドン・カルロ」(1961年)、ヴォットー指揮の「椿姫」(1962年)、セラフィン指揮の「トロヴァトーレ」(1962年)、クーベリック指揮の「リゴレット」(1964年)、そしてカラヤン指揮の「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」(1965年)に至るまで、6組のオペラ全曲盤が制作されました。毎年のシーズンが終わった夏に、実際のスカラ座でのオペラ上演とは必ずしも関連を持たず、当時ヨーロッパで活躍していた綺羅星のごとき歌手陣を結集し、綿密なセッションを組んで収録されたこれらの録音は、「IN COLLABORAZIONE CON L’ENTE AUTONOMO DEL TEATRO ALLA SCALAミラノ・スカラ座との共同制作」と誇らしげに謳われた、赤地に箔押し文字の豪華な装丁で発売され、アナログ時代のそれぞれの作品の代表的な全曲盤として今でもカタログに残り広く聴き継がれています。

イタリア・オペラの炎を刻み込んだセラフィン

トゥリオ・セラフィン(1878〜1968)は20世紀のイタリア音楽界の至宝ともいうべき名指揮者で、その音楽的な功績はトスカニーニのそれと比肩されるほどですが、ファシズムを嫌ってアメリカに移住したトスカニーニとは違ってイタリア国内にとどまり、自国の音楽文化に大きく貢献しました。トスカニーニの後任として第1次大戦前後に二度にわたってミラノ・スカラ座の音楽監督をつとめ(1909〜14、1917〜18)、さらにローマ歌劇場の初代音楽監督に就任し、戦後は特定のポストを持たず、イタリア・オペラの名伯楽として国際的に活躍しました。イタリア・オペラの裏表や歌手の生理を知り尽くしていたセラフィンは、歌手を決して押さえつけず、伸び伸びと歌わせることでそれぞれの個性を存分に発揮させることができ、若手歌手の育成にも力を注ぎ、マリア・カラスやマリオ・デル・モナコを見出したことでも知られています。

オケ・合唱が炎のごとく燃え上がる練達の指揮ぶり

1962年に録音されたこの「トロヴァトーレ」全曲盤は、84歳のセラフィンが最晩年に打ち立てた金字塔であり、このヴェルディ中期の傑作オペラの本質を捉えた演奏としていまだに聴き継がれている名盤です。自らの内に蓄積された豊富な経験に裏打ちされた自然体の指揮から生み出される音楽は、作品の核へと一直線に迫っていき、「トロヴァトーレ」に込められた熱いドラマを燃え上がらせるかのようです。練達のスカラ座のオーケストラとコーラスもセラフィンの指揮に呼応し、ヴェルディのオペラの「熱さ」を伝えています。

綺羅星のごとき名歌手が揃い踏み

「トロヴァトーレ」は強力な声と表現力が要求される4人の主役を揃えなくてはならないオペラですが、その点でもこのセラフィン盤は完璧といえるでしょう。カラヤンの「道化師」「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは2人が共通していることからもその充実度が図れるというものですが、ベルゴンツィの高貴で格調高いマンリーコ、ステッラの意志的なレオノーラ(カラスやテバルディの陰に隠れがちだったこの名ソプラノの数少ない貴重なセッション録音の一つ)、バスティアニーニの堂々たるルーナ伯爵、コッソットの表現力豊かなアズチェーナと、まさに適役ばかり。個々の歌手の素晴らしさだけでなく、4人のバランスも誰かが突出するということがなく拮抗しているという点でも、これほどの水準を誇る「トロヴァトーレ」録音は空前絶後といえるでしょう。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現

レコーディングは、ミラノ・スカラ座のオーディトリアムで行なわれました。幅広いステージに広がるオーケストラと歌手・合唱という大規模な編成を、ディテールを埋もれさせずに見渡せるような音作りはドイツ・グラモフォンのヴェテラン・エンジニア、ギュンター・ヘルマンスの絶妙なミキシングの賜物で、スカラ座のオーディトリアムに響き渡る明るく透明なサウンドが作品の魅力を際立たせています。またオフステージの合唱や独唱の距離感など「聴くオペラ」としての音響効果も取り入れられています。1998年にはDGのOriginalsで24bit/96kHzリマスタリングが行なわれていますが、今回はそれ以来の、そして初のDSDリマスタリングとなります。

「ヴェルディの音楽の美しさとそのドラマを一部の隙もなく明らかに」

「ここでのキャストは当時のイタリア・オペラ界の頂点にあって名声をほしいままにしていた、えりすぐりの歌い手たちによっている。しかもここでの指揮者は、歌い手たちを自己主張のための道具とする昨今の花形指揮者とはちがって、歌い手たちにその持ち味を存分に発揮させながら、イタリア・オペラのエッセンスを抽出する、まさに神業的な技量をそなえたセラフィンであった。(・・・)イタリア・オペラ好きであれば誰であろうと、この演奏のあちこちで、イタリア臭さを堪能し、さらに、イタリア・オペラのイタリア・オペラならではの輝きに圧倒されずにはいられないだろう」

(黒田恭一、CD発売時のライナーノーツより))

「スカラ座のヴェルディ!といいたいのがこのセラフィン指揮の『トロヴァトーレ』だろう。ステッラ、ベルゴンツィ、バスティアニーニ、コッソットといった名歌手たちがそれぞれ最高の歌唱を披露しているし、中でもバスティアニーニのスタイリッシュで朗々たるルーナ伯爵は極めつけの名唱である。しかもセラフィンがすばらしくしなやかで強い集中力に富んだ指揮によって、こうした充実した歌とスカラ座管弦楽団ならではの輝かしく強靭な表現力をひとつにして、ヴェルディの音楽の美しさとそのドラマを一部の隙もなく明らかにしている。」

(『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲編』)

「輝かしい旋律美による劇的表現の可能性を極限まで追求したこのオペラから、セラフィンほど豊麗で凛然たる音楽を引き出した指揮者は他にない。全曲これ肉声と管弦楽が一体となって歌い上げる輝かしい『歌の魂』の結実だ。4人の主役がまた見事で、特にコッソットとバスティアニーニはこれらの役のベストに数えられるべき名唱である。ベルゴンツィの声はマンリーコにはやや線が細いが、さすがに様式感が明確で、若々しい力にも不足はない。『トロヴァトーレ』のレコード中、第一に推すべき1組。」

(『クラシック・レコード・ブック1000 VOL.6オペラ&声楽曲編』)

「このセラフィン盤ほど4人の主役の声のバランスが見事な演奏もない。作品のスタイルと性格を明快に表現する指揮に加えて、スカラ座のオーケストラと合唱団も素晴らしく、このオペラの魅力を満喫することができる。とくにバスティアニーニのルーナ伯爵とコッソットのアズチェーナは最高であり、これほど何度聴いても魅了されてしまう名演もそう多くはない。」

(『ONTOMO MOOKクラシック不滅の名盤800』)

「セラフィンの業績がやはりイタリア・オペラの上に不滅の光を放っていることは事実であろう。セラフィンの演奏では、歌手、合唱団、オーケストラのすべてを、その自発性を十分に発揮させながら、最も有効に生かしてしまうのが素晴らしい。それがあの躍動的なドラマとなるのだ。」

(『レコード芸術別冊 クラシック不朽の名盤1000~私たちはレコードと対話する』)

収録曲
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」(全曲))
4幕のオペラ
台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ

配役
レオノーラ:アントニエッタ・ステッラ(ソプラノ)
アズチェーナ:フィオンレンツァ・コッソット
(メッゾ・ソプラノ)
マンリーコ:カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ルーナ伯爵:エットーレ・バスティアニーニ(バリトン)
フェランド:イヴォ・ヴィンコ(バス)
イネス:アルマンダ・ボナート(ソプラノ)
ルイス:フランコ・リッチャルディ(テノール)
年寄りのジプシー:ジュゼッペ・モレーシ(バス)
使者:アンジェロ・メルクリアーリ(テノール)

ミラノ・スカラ座合唱団
合唱指揮:ノルベルト・モーラ

ミラノ・スカラ座管弦楽団

指揮:トゥリオ・セラフィン
[録音]

1962年7月9日~16日、ミラノ、ミラノ・スカラ座

[初出]

2709011(1963年)

[日本盤初出]

MG9001〜3(1963年11月)

[オリジナル/エクゼクティヴ・プロデュサー]

オットー・ゲルデス

[オリジナル/プロデューサー]

ハンス・ヴェーバー

[オリジナル/レコーディング・エンジニア]

ギュンター・ヘルマンス

[SACDプロデューサー]

大間知基彰(エソテリック株式会社)

[SACDリマスタリング・エンジニア]

杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社 マスタリングセンター)

[SACDオーサリング]

藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説]

諸石幸男 黒田恭一 浅里公三

[企画/協力]

東京電化株式会社

[企画/販売]

エソテリック株式会社

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(全曲)
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」(全曲)
[ESSG-90116&17]
フィオレンツァ・コッソット(Ms)、ジョーン・カーライル(S)、カルロ・ベルゴンツィ(T)、ジャンジャコモ・グエルフィ(Br)、ジュゼッペ・タッディ(Br)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団

ヴェリズモ・オペラの認識を根本から覆した革新的録音。カラヤンと名門ミラノ・スカラ座の最高傑作。

1960年代前半に収録された充実のミラノ・スカラ座DG録音

イタリア・オペラの殿堂として知られたミラノ・スカラ座が、1950年代に協力関係を築いていたEMIを離れ、ドイツ・グラモフォンと新たな契約を結び、ヴェルディのオペラを中心に録音を開始したのが1960年8月のこと。ガヴァッツェーニ指揮の「仮面舞踏会」を劈頭に、サンティーニ指揮の「ドン・カルロ」(1961年)、ヴォットー指揮の「椿姫」(1962年)、セラフィン指揮の「トロヴァトーレ」(1962年)、クーベリック指揮の「リゴレット」(1964年)、そしてカラヤン指揮の「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」(1965年)に至るまで、6組のオペラ全曲盤が制作されました。毎年のシーズンが終わった夏に、実際のスカラ座でのオペラ上演とは必ずしも関連を持たず、当時ヨーロッパで活躍していた綺羅星のごとき歌手陣を結集し、綿密なセッションを組んで収録されたこれらの録音は、「IN COLLABORAZIONE CON L’ENTE AUTONOMO DeL TEATRO ALLA SCALAミラノ・スカラ座との共同制作」と誇らしげに謳われた、赤地に箔押し文字の豪華な装丁で発売され、アナログ時代のそれぞれの作品の代表的な全曲盤として今でもカタログに残り広く聴き継がれています。

ミラノ・スカラ座とカラヤン

ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908〜1985)は、デ・サーバタの推薦で1950年に「ドン・ジョヴァンニ」でミラノ・スカラ座にデビューし、1970年の「カヴァレリア・ルスティカーナ」の映像収録にいたるまで、この歌劇場と数々の重要なプロジェクトを担いました。特にウィーン国立歌劇場芸術監督時代(1956年〜64年)は新演出の共同制作を行なうことで双方のオペラ上演のクオリティを飛躍的に高めることに貢献しています。1965年録音の「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」は、カラヤンがスカラ座で残した正規セッション録音による2組のオペラ全曲盤のうちの一つ(もう一つは1956年のEMIへの「トロヴァトーレ」)であり、また1959年から開始されたドイツ・グラモフォンへの録音契約における初のオペラ録音となり、さまざまな軋轢の後にウィーン国立歌劇場のポストから辞任に追い込まれた翌年という、カラヤンにとって激動の時期でもありました。

作品のイメージを一変させた記念碑的録音

この2曲はカラヤンにとって珍しいレパートリーで、戦前にはデビュー直後のアーヘン歌劇場で「カヴァレリア」を手掛けているだけ、戦後もミラノ・スカラ座で数回取り上げているのみで、ウィーン国立歌劇場時代や1967年から自ら主宰したザルツブルク復活際音楽祭では取り上げることがありませんでした。それだけにカラヤンはこの2曲のセッションに力を注ぎ、その結果生まれた演奏は、ヴェリズモ・オペラの持つ従来のイメージを一変させることになりました。もはや歌手が主体となったセンチメンタリズムに溺れるお涙頂戴主義だけがヴェリズモ・オペラではなくなり、指揮者とオーケストラ・パートが担うべき重要性がクローズアップされることで、作品の全く新しい魅力が認識されることになったのです。カラヤンの指揮のもと、オーケストラの各声部のバランスは精緻に整えられ、幅広いダイナミック・レンジの中で豊かな表現力と洗練された色彩感が生み出され、さらに絶叫や慟哭の代わりにきちんと音譜を辿りその中で表現の濃度を高めることのできるインテレクチュアルな歌手陣を揃えることで、カラヤン以前には明らかされることのなかった作品の本質が見えてくることになりました。これはカラヤンがワーグナーやヴェルディ、プッチーニのオペラの録音や上演で成し遂げたのと同質のまさに20世紀のオペラ革命の一つとでも呼ぶべき画期的なイメージ転換の一つでもありました。「カヴァレリア」「道化師」両曲で主役に起用されたベルゴンツィの格調高い歌唱を始め、コッソット(サントゥッツア)、グエルフィ(アルフィオ)、カーライル(ネッダ)、タッディ(トニオ)など、多様な表現力を備えた歌手が集められているのもその路線の実現を指向したものといえるでしょう。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現

レコーディングは、ミラノ・スカラ座のオーディトリアムで行なわれました。オーケストラと歌手・合唱を、ディテールを埋もれさせず、しかもスケール感豊かに見渡せる音作りはヴェテラン・エンジニア、ギュンター・ヘルマンスならではの手腕で、スカラ座の持つ明るく透明な響きが作品の魅力を際立たせています。またオフステージの合唱の距離感など「聴くオペラ」としての音響効果も取り入れられています。セッションを担当したプロデューサーのハンス・ウェーバーは、「カヴァレリア」「道化師」のセッションについて、こう回想しています:「カラヤンが録音のためにミラノ・スカラ座に到着したとき、ライバル会社に録音した『カルメン』のセッションで、歌手たちをステージ上で動き回らせたりしてステレオ的な効果を最大限に得ることが出来たことを熱心に語ったのですが、われわれは逆に、この2曲のオペラの性質やセッションに集められた歌手にとっては、もう少し落ち着いたアプローチが相応しいと説得することになりました。それでも効果音には細心の注意を払ったものです。例えば『道化師』でトニオが太鼓を叩いてオペラの開始を告げるとき、ステージ上の歌手のそばに大太鼓を置いたのですが、奏者があまりに強く叩き過ぎて破れてしまったほどです。また『カヴァレリア』の最後の場面で、死んだトゥリッドゥの周囲に集まってくる群衆が発するざわめきについて、カラヤンは『電車の事故か何かを見ているようなリアルさだね』と嬉しそうにつぶやいていました」。1970年代以降のカラヤンのセッション録音にしばしば見受けられる低音や弦楽パートを極端にクローズアップしたバランスではなく、スカラ座のオーケストラの持つ美しいカンタービレをバランスよく捉えたサウンドも見事の一言です。デジタルの初期からCD化され、1996年と1999年にはDGのOriginalsで24bit/96kHzリマスタリングが行なわれていますが、今回はそれ以来の、そして初めてのDSDリマスタリングとなります。

「ヴェリズモ・オペラのほとばしるような激しい情熱が最も見事に表現されている演奏」

「(『道化師』では)カラヤンはきわめてスタイリッシュで切れ味鋭い棒でさっそうとした演奏を繰り広げる。この頃のカラヤンのスマートな音楽の造形感が当然このオペラにも反映しているが、イタリア・オペラならではの旋律美を鮮やかな輪郭で浮き上がらせ、またオペラ全体としても校正的に見事なバランス感覚で仕上げている。オペラ指揮者カラヤンの本領発揮の一つといえよう。カニオを歌うベルゴンツィは最盛期の輝かしさが随所で堪能できるし、トニオのタディも張りと貫録のある堂々とした迫力で聴かせている。」

「(『カヴァレリア・ルスディカーナ』は)『道化師』とともにカラヤンとスカラ座の最後の録音となったものだが、ヴェリズモ・オペラの真髄でもあるほとばしるような激しい情熱が最も見事に表現されている演奏であり、歌手たちも素晴らしい。とくにコッソットのサントゥッツアは絶品で、若々しい豊かな声ととぎすまされたような表現は役柄にぴったりであり、ほとんど完璧といえるだろう。相手役のベルゴンツィとグエルフィも好調だが、とりわけグエルフィのアルフィオはまさに嵌り役というべきで、コッソットとの二重唱は圧巻である。」

(『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲編』)

収録曲

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(全曲)

1幕のメロドラマ
台本:ジョヴァンニ・タルジオーニ=トッツェッティ、
グイド・メナージ

[配役]
サントゥッツァ:フィオンレンツァ・コッソット
(メッゾ・ソプラノ)
トゥリッドゥ:カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ルチア:マリアグラツィア・アレグリ(メッゾ・ソプラノ)
アルフィオ:ジョンジャコモ・グエルフィ(バリトン)
ローラ:アドリアーネ・マルティーノ(メッゾ・ソプラノ)

レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」(全曲)

2幕のメロドラマ
台本:ルッジェーロ・レオンカヴァルロ

[配役]
カニオ(道化師):カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ネッダ(コロンビーナ):ジョーン・カーライル(ソプラノ)
トニオ(タッデオ):ジュゼッペ・タッディ(バリトン)
ペッペ(アルレッキーノ):ウーゴ・ベネルリ(テノール)
シリヴィオ:ロランド・パネライ(バリトン)
農民:ジュゼッペ・モレッシ(バス)
老いた農民:フランコ・リッチャルディ(テノール)

ミラノ・スカラ座合唱団
合唱指揮:ロベルト・ベナーリオ

ミラノ・スカラ座管弦楽団

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
[録音]

1965年9月29日~10月5日、ミラノ、ミラノ・スカラ座会

[初出]

SLPM139205~7(1966年)

[日本盤初出]

SMG9013~5(1967年2月)

[オリジナル/エクゼクティヴ・プロデューサー]

オットー・ゲルデス

[オリジナル/プロデューサー]

ハンス・ヴェーバー

[オリジナル/レコーディング・エンジニア]

ギュンター・ヘルマンス

[SACDプロデューサー]

大間知基彰(エソテリック株式会社)

[SACDリマスタリング・エンジニア]

杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社 マスタリングセンター)

[SACDオーサリング]

藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説]

諸石幸生 黒田恭一 浅里公三

[企画/協力]

東京電化株式会社

[企画/販売]

エソテリック株式会社

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