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モーツァルト:フルート四重奏曲全集 バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)ルシー・ファン・デール(ヴィオラ)ヴィーラント・クイケン(チェロ)

生産終了いたしました。流通在庫のみとなります
(2016年5月)

品番:ESSK-90106
仕様:Super Audio CDハイブリッド
定価:3,143円+税
レーベル:Accent
音源提供:キングインターナショナル
ジャンル:室内楽

DSD MASTERING/
Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ[マルチなし]
美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用

“Super Audio CD“と“DSD”は登録商標です。

Master Sound Works

20世紀後半のクラシック音楽界を席巻した、オリジナル楽器演奏の美しい規範

20世紀前半にその萌芽を見たオリジナル楽器演奏の思潮は、さらに第2次大戦後ヨーロッパを中心に発達したバロック音楽への研究の進化や興味の拡大とともに、1960年代からはグスタフ・レオンハルト、ニコラウス・アーノンクール、フランス・ブリュッヘンといった音楽家たちによって牽引され、急速に開花していきました。作曲家がその作品を書いたときに想定したであろう楽器やその復元コピーを使用し、当時の演奏法を研究して、実際の演奏に採り入れることで、作曲者が望んだ響きを再現する、ということを目的に、それまで19世紀ロマン派を通過した様式で演奏されていた作品のイメージを一新させ、作品解釈の多様性とその新たな方向性を打ち出すことになったのでした。

そうした思潮を、レオンハルトやブリュッヘンとともに支えたのがベルギーのクイケン三兄弟です。長男ヴィーラント(1938年生まれ)はヴィオラ・ダ・ガンバを、次男シギスヴァルト(1944年生まれ)はヴァイオリンを、そして三男バルトルド(1949年生まれ)はフルート・トラヴェルソとブロックフレーテを学び、三人を核にしたアラリウス・アンサンブルを結成する傍ら、レオンハルトやブリュッヘンらと共演を重ね、ベルギーやオランダのアンサンブルに参加。さらに後進の指導にもあたることで、オリジナル楽器という演奏活動をより大きくすることに貢献してきています。

オリジナル楽器演奏の普及に貢献した、アクサン・レーベル登場

オリジナル楽器演奏は、テレフンケンのダス・アルテ・ヴェルク、ドイツ・グラモフォンのアルヒーフなど、メジャーのレコード会社の中でオリジナル楽器演奏を専門的に扱うレーベルによって続々と録音され、折しも普及し始めていたLPレコードやステレオ再生の普及の勢いにも乗って、幅広い音楽ファンに聴かれるようになりました。

こうしたいわば「オリジナル楽器ブーム」の中で、フランスとドイツのハルモニア・ムンディを筆頭に、個人創業のレーベルがその役割をより大きく担うようになっていきました。そうした成果の一つが、1978年、アンドレアス&アデールハイド・グラット夫妻によってベルギーに設立されたアクサン・レーベルです。

アンドレアスはもともとオリジナル楽器をもとにその忠実なレプリカを制作する楽器制作家の草分け的な存在で、フラウト・トラヴェルソやリコーダーのレプリカ制作で知られていました。グラット夫妻は、設立当初からオリジナル楽器演奏による古典派以前の作曲家の作品に焦点を当て、クイケン兄弟のほか、ルネ・ヤーコブス、コンラート・ユングヘーネル、エリック・ヴァン・ネーヴェルなど、オリジナル楽器演奏の第2世代とでもいうべき演奏家を積極的に起用して、録音制作を行いました。

アデールハイドがプロデューサー、アンドレアスがエンジニアを担当、録音場所にはオランダやベルギー、フランスなどの響きのよい教会を選び、それらの美しく自然なアコースティックを生かし、最小限のマイク・セッティングで、優れた音質の録音を次々と世に送り出しました。薄黄色の背景にヨーロッパの絵画をレイアウトし、茶色の文字でタイトルを記しただけのシンプルなデザインによるアクサンのアルバムは、瞬く間に名録音のトレードマークと認識されるようになりました。

クイケン三兄弟によるアクサン・レーベル随一の名盤

このモーツァルトのフルート四重奏曲は、レーベル創設4年目の1982年に録音されたもので、発売当初から、その演奏の見事さと録音の美しさが高く評価されてきた名盤です。現在では、「オリジナル楽器」というレッテルを貼らずとも、モーツァルトのフルート四重奏曲の理想的な名盤としてあげられるアルバムです。

トラヴェルソのバルトルドのヴィブラートを排した古雅で清澄な響き、それと絶妙に絡み合う弦楽パートの練達の演奏は、まさに室内アンサブルの極点ともいうべき美しさを誇っています。バルトルドは1975年にコレギウム・アウレウム合奏団のメンバーとともにドイツ・ハルモニア・ムンディにこれらの作品の最初の録音を残していますが、このアクサン盤で聴くことのできる、練りに練られながらも自然体を崩さない演奏は、旧盤とは別次元のクオリティに到達した名演奏というべき存在です。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現

録音はボーフェ教会という場所で行われました。アクサン・レーベルの特徴である、教会の響きを生かしながらも、決してその響きにのまれない音作りは、クイケン兄弟の丁寧な音楽作りを引き立たせています。

今回のSuper Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまでのエソテリック企画同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材を投入、また同社のMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、貴重な音楽情報を余すところなくディスク化することができました。

『実に感興溢れる演奏で、時の経つのを忘れさせる』

「クイケン3兄弟にファン・デールが加わったオリジナル楽器による演奏は、きわめて新鮮な魅力が満ち溢れていてすばらしい。フラウト・トラヴェルソと3つの弦楽器が織りなす響きの美しさは、まさに古楽器ならではのしっとりした落ち着きのあるうるおいをたたえていて、ギャラントという言葉がぴったりである。とりわけ緩徐楽章の豊かなニュアンスをたたえた表現が素晴らしく、またアレグロのはつらつとした生気も見事というほかない。」

(浅里公三、『レコード芸術別冊・クラシック・レコード・ブックVOL.5室内楽曲編』、1986年)

「オリジナル楽器で、しかもその奏法を完全に手中にした名人たちの手にかかると、音楽はまるで、われわれのまわりを漂っている空気のごとく、これほども自然で人の気持ちに和むインティメイトな存在になるということを証明しているような演奏。この演奏を耳にしていると、モーツァルトが一歩も二歩もこちらに近づいてきてくれているような印象を受ける。見事な腕を持ちながら、これ見よがしでない自然さを感じさせるバルトルドのトラヴェルソが素晴らしい。」

(中村孝義、『レコード芸術別冊クラシック名盤大全・室内楽編』、1993年)

「野に咲く草花の美しさにふと目覚めたかのような初々しい感動に浸らせてくれる演奏である。フラウト・トラヴェルソのバルトルドを中心に、クイケン兄弟たちがアンサンブルを聴かせているが、醸し出される穏やかで晴れやかな調べは、何ものにも代えがたい喜びに聴き手を誘う。古楽器ならではの音色の優雅さ、フレージングのしなやかさに加えて、この録音には演奏家と聴き手を隔てない不思議な音の水のような浸透感があり、それがモーツァルトの輪の中で聴き手を憩わせる魅力を湛えている。」

(諸石幸生、『レコード芸術別冊クラシック不滅の名盤800』、1997年)

「もう録音されてから25年もたつアルバムだが、ピリオド楽器を使ったこの作品の演奏としては、いまだに最右翼においてもよい名演である。肌のぬくもりを感じさせるバルトルドのトラヴェルソを中心に、お互いに手の内を知り抜いた名手ぞろいのクイケン三兄弟が、まるでハウスムジークをしているような気安さで楽しい音楽的語らいをしているうちに、彼らの高度の音楽性と技術によって、いつしか比類のないアンサンブルに結晶したという風の演奏。この作品に込められたモーツァルトの遊び心と室内楽的対話の妙が、このアルバムほど何の作為も感じさせずに成し遂げられている例は珍しい。実に感興溢れる演奏で、時の経つのを忘れさせる。」

(諸石幸生、『レコード芸術別冊クラシック不滅の名盤1000』、2007年)

収録曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 KV285
1. I.アレグロ
2. II.アダージョ
3. III.ロンドー。アレグレット
フルート四重奏曲 第2番 ト長調 KV285a
4. I.アンダンテ
5. II.テンポ・ディ・メヌエット
フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 KV285b
6. I.アレグロ
7. II.アンダンティーノ。主題と変奏
フルート四重奏曲 第4番 イ長調 KV298
8. I.アンダンテ。主題と変奏
9. II.メヌエット
10. III.ロンドー〜アレグレット・グラツィオーソ、マ・ノン・トロッポ・プレスト、ペロ・ノン・トロッポ・アダージョ〜コジ・コジ〜コン・モルト・ガルボ・エド・エスプレッシオーネ
演奏
バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ/アウグスト・グレンサー〜ルドルフ・トゥッツによるコピー)

シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン/ジョヴァンニ・グランシーノ[ミラノ、1700年])

ルシー・ファン・デール(ヴィオラ/サムエル・トンプソン[ロンドン、1771年])

ヴィーラント・クイケン(チェロ/アンドレア・アマティ[1570年])
[録音]

1982年3月、ボーフェ教会

[初出]
ACC 48225 D

[日本盤初出]
OX-1230 (1983年5月)

[オリジナル/レコーディング]

アンドレアス&アーデルハイド・グラット

[Super Audio CDプロデューサー]

大間知基彰(エソテリック株式会社)

[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア]

杉本一家(ビクタークリエイティブメディア株式会社、マスタリングセンター)

[Super Audio CDオーサリング]

藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説]

美山良夫

[企画/販売]

エソテリック株式会社

[企画/協力]

東京電化株式会社

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