エソテリックのオーディオは「音のご馳走」
とっても贅沢な音でした。
菊池桃子さん interview

音楽ストリーミングサービスやYouTubeなどの動画共有サイトにより、
国境や時代を超えたあらゆる音楽が、誰でも簡単に楽しめる時代になりました。
そんな中、80〜90年代に日本で生み出された、いわゆる「シティポップ」が
世界中の若い音楽ファンから熱狂的な支持を受けています。
本日は、世界のシティポップファンから人気を集めている菊池桃子さんを
エソテリックの試聴室にお招きし、2022年7月27日にリリースされた最新アルバム
「Shadow」を、エソテリックのオーディオシステムで試聴していただきました。

菊池桃子 Profile

東京都出身の歌手・女優。スカウトをきっかけに、1984年、主演映画に出演。同年、林哲司氏作曲による「青春のいじわる」で歌手デビューし、80年代を代表するアイドルとして絶大な人気を博する。音楽とともに、映画・ドラマ出演や、CM、ナレーションなど芸能活動をつづけながら、法政大学大学院政策創造専攻修士課程を修了し、2012年より戸板女子短期大学の客員教授として教鞭も執る。
公式サイト:https://momoko-kikuchi.com/

【今回試聴する製品】

CDプレーヤー K-01XD
製品ページ:https://www.esoteric.jp/jp/product/k-01xd/top

ネットワークプレーヤー N-01XD
製品ページ:https://www.esoteric.jp/jp/product/n-01xd/top

インテグレーテッドアンプ F-03A
製品ページ:https://www.esoteric.jp/jp/product/f-03a/top

スピーカー Avantgarde UNO XD FINO EDITION
製品ページ:https://www.esoteric.jp/jp/product/uno_xd_fino_edition/top

音楽を聴く時は、ギター、ベース、
ストリングスなど、パートの音を分解して聴くのが習慣

- 菊池さんが歌手になったきっかけを教えてください。

菊池:きっかけはスカウトです。お芝居と歌とほぼ同時にデビューしました。私自身は5歳でピアノを始め、クラシックを含めていろんな音楽が大好きでしたので、歌うことはとても楽しかったです。でも、こんなに長く芸能活動を続けるとは思っていませんでした。


- 初めて人前で歌ったときは、緊張しましたか。

菊池:デビュー当時は学業とお仕事の両立で本当に忙しく、正直言って緊張する時間もありませんでした。それより驚いたのは、マイクを通した自分の声を初めて聴いた時です。「こういう声なんだ!」って。思っていたのとかなり違うなぁって(笑)。


- デビュー当時、菊池さんはどんな音楽が好きでしたか。

菊池:ピアノを弾いていましたから、やはりピアノの曲が好きで、特にショパンが好きでした。曲調としては明るい和声のいわゆるメジャーコードの響きより、哀愁のあるマイナーコードのほうが好きな子どもでした。ピアノのレッスンでは音感を養うためにいわゆる「耳コピ」もしましたが、初めて私が自主的に耳コピしたのは4つ年上の兄が聴いていたイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」でした。小学校の時です。それ以来、今でも音楽を聴くと、ギターがどこでどう鳴っているのか、ベースはどう鳴っているのか、ブラスセクションがどう入って来るのか、ストリングスがどう入るとかなど、それぞれのパートの音を分解して聴くことが習慣になりました。

時を越えてグローバルに「シティポップ」が
評価されたのは、作り手に圧倒的な個性があったから

- 80-90年代の日本の曲が、今「シティポップ」として、世界中で注目されています。中でも菊池さんの曲が話題になっていますが、それについてどう感じていらっしゃいますか。

菊池:海外の、しかも若い世代の方々が聴いてくださっているなんて今も信じられないです。シティポップがリバイバルしはじめた頃、アメリカやヨーロッパから「あなたの声が好きです」というメッセージがSNSで届くようになって、本当に驚きました。何が起きてるの? って。でも当時の私の曲が時を越え、世界中で聴かれているのは、作り手であるスタッフの方々が圧倒的な個性を持っていたからだと思います。歌っていた私自身「アイドルの曲としては異質な作り方だな」と思っていましたから。


-アイドル時代の菊池さんを知らない海外の音楽好きから評価されているということは、声質や楽曲に魅力があるからだと思います。

菊池:ありがとうございます。アイドルの頃はよくものまねをされたりして、自分の声にコンプレックスを持っていたこともありました。でも言葉が違う国の方々が聴いてくださっているということは、私の声そのものを「サウンド」として気に入ってくださったわけですから、それはとても嬉しいことです。おかげで自分の声や歌い方に対してポジティプになれました。

ニューアルバムのテーマは「AGAIN」。
もう一度メッセージを届けたかった

-2022年7月27日にリリースされたアルバム「Shadow」についてうかがいます。ファン待望の新譜ですが、どういった経緯でリリースが決まったのでしょうか。

菊池 桃子 「Shadow」
2022年7月27日(水)発売  https://www.vap.co.jp/momoko_shadow/


菊池:アイドル時代の曲はほとんど林哲司先生に書いていただいたのですが、シングル曲って、どうしても「ヒットさせなくてはいけない」という思いがあり、華やかな曲調のものが多かったです。またCMのタイアップなどがあれば、スポンサーの意向も反映させる必要があります。そのようにシングル曲にはいろんな制約がありました。その一方でカップリング曲や、アルバム収録曲には制約がなかったので、作り手の個性が思う存分発揮できる曲が多く、そこには圧倒的な熱量が込められていました。そこで今回はシングルカットされなかった曲から、林哲司先生が私の意見も汲みつつ選曲してくれました。そしてアルバムタイトルもスポットライトを浴びるA面に対しての影という意味で「Shadow」としました。


-このアルバムには「Again」というテーマがあるとききました。

菊池:「Again」というテーマは私と林哲司先生との話し合いから出てきたテーマです。10代の頃、周りにいる友達を励ませるような曲ということで「Say Yes!」というメッセージ性のあるポジティブな曲を先生に作っていただきました。今回のアルバムの企画は、ちょうど社会がコロナ禍で揺れ始めた時に始まって、久しぶりに会ってもみんなマスクをしていて、ハグもできない。そんな辛い状況でしたので、世の中で頑張っている全ての方々に、もういちどポジティブなメッセージを届けたいという思いで「Again」というテーマを設定しました。

林先生の新曲は、まさに「本物のシティポップ」

-「Shadow」には林哲司さんとの35年振りの共同制作となる新曲も2曲収録されています。どんな経緯で新曲を録音することになったのですか。

菊池:最初は新曲を入れる予定はなかったのですが、急に林哲司先生に「新曲歌う?」って聞かれたんですね。その時素直に歌いたいと思いました。これが他の方からのオファーだったら、99%断っていたと思います。でも林先生のお誘いなら、断る理由はありません。


-新曲が仕上がって、初めて聴いた時はどんな印象でしたか。

菊池:聞いた瞬間に「あ、これが本物のシティポップなんだ」と思いました。さすが林先生です。私がアイドルとして歌っていた当時にはシティポップという言葉はありませんでした。やがてシティポップという言葉が生まれ、若いアーティストのみなさんがネオ・シティポップと言われるような曲を作っていて、私もそういった曲を聴いては「あ、シティポップっぽい」って、拍手を送っていたんですね。でも、今回林先生からいただいた新曲は、まさに本物のシティポップ。それ以外の何物でもありませんでした。もしかしたら、林哲司先生が作る音楽は全てシティポップなのかもって思って「もうミスター・シティポップでいいんじゃないですか?」って林先生に言ったら、笑って否定されましたけど、私の中では、シティポップとは林先生の音楽です。

-林哲司さんのサウンドデザインや楽曲に関して、ここが面白い、あるいはここが素晴らしいと感じる点はどこですか。

菊池:遊び心があるところです。例えば、同じフレーズを何度も繰り返しているようで、実は半音だけ変わっているとかって、よく聴かないと気が付かない仕掛けが、たくさん散りばめられています。それを歌う私の方は大変なんですけどね(笑)。今回の新曲「Again」も、イントロでガッ、ガッと入るギターがハレーションを起こしているように聴こえるところがあります。「ええ! ここにこんな音を入れるんだ」って一瞬思うんですけど、それが心地いい。トリッキーだけど林先生らしくて、とてもおしゃれな音楽になるんです。そういった細かい仕掛けもぜひ聴いていただきたいです。

エソテリックの音は本当にリアル!
アイドル時代の私の声が娘の声にそっくりで驚きました

- では「Shadow」を、エソテリックのオーディオで試聴していただきましょう。今回の試聴していただくシステムは、CDプレーヤー「K-01XD」、ネットワークプレーヤー「N-01XD」、インテグレーテッドアンプ「F-03A」、そしてスピーカーは弊社が日本における輸入代理店となっている、ドイツのアヴァンギャルド社の「UNO XD FINO EDITION」です。では、今お話いただいた新曲「Again」をご試聴ください。

オーディオのご紹介はエソリテック株式会社 営業マーケティング本部 販促・デジタルマーケティンググループ マネジャー 徳永 聡が行った

オーディオのご紹介はエソリテック株式会社 営業マーケティング本部 販促・デジタルマーケティンググループ マネジャー 徳永 聡が行った

菊池:(アルバム「Shadow」1曲目「Again」を試聴して)すごい音ですね。ハイエンドなオーディオシステムだから当然なんでしょうけど、本当に素晴らしい音です。ボーカル曲って、ついボーカルばかり聴いてしまいがちですが、このエソリテックのシステムではいろんな楽器の音が細部までしっかり聴こえて驚きました。

- 次に、もう一つの新曲「奇跡のうた」を聴いてみましょうか。

菊池::(アルバム「Shadow」16曲目「奇跡のうた」を試聴して)ストリングスセクションの音がよく聴こえて、すごく贅沢ですね。弦楽器の音がクッキリと目の前に見えるようで、「音のご馳走」みたいな感じ! 本当に素晴らしいです。


-続いてリマスターされた曲から「Dreamin’ Rider」を聴いていただきましょう。

菊池:(アルバム「Shadow」13曲目「Dreamin’ Rider」を試聴して)音の輪郭がすごくはっきり出ていますね。私、デビュー当時からあんまり声が変わらないって言われるんですけど、今スピーカーから聴こえてきた声が、もう娘の声とそっくり! ヘッドホンや小さなスピーカーで聴いているときは気づきませんでしたけど、あまりにも娘の声に似てるんですよ。声もこんなにリアルに再生できるんですね。


-ちなみに菊池さん、オーディオにまつわる思い出はありますか。

菊池:小学生の頃、うちにあったステレオが家具並みに大きかったんですよ。今はオーディオ機器もどんどんコンパクトになっているので、久しぶりに大きなオーディオで聴いて、昔を思い出しました。でも音は比べものにならないぐらいいいです。当たり前ですけれど、オーディオってものすごく進化しているんですね。今日聴かせていただいたエソリテックのオーディオシステムは、本当に素敵な音でした。しばらく「とてもいいオーディオで贅沢な音を聴いたよ」ってみんなに自慢しようと思います。今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

- こちらこそ、ありがとうございました。またぜひ遊びにきてください!

衣装協力: