Master Clock Generator
演奏者を肌で感じるような、臨場感。
完全自社開発のクロック・モジュール『Master Sound Discrete Clock』搭載。
メーカー希望小売価格 : 2,310,000円(税込)
Master Clock Generator
特長
Master Sound Discrete Clock
— Philosophy —
『Master Sound Discrete Clock』は、核となる『ESOTERIC SC1』クリスタルをはじめ、高精度を実現する温度制御回路、そのプログラムに至るまで、すべてを自社開発で完結させた、いわば音楽再生専用のマニュファクチュール・クロック・モジュールです。細部に至るまで徹底したこだわりを注ぐことで、豊かな音楽再生能力を新たに獲得しました。
ルビジウム、セシウムなど、様々な方式の高精度クロック・モジュールが存在しますが、そのいずれにおいても、ルビジウムやセシウムに同期させたクリスタル発振器からクロック信号が出力されていることは、意外と知られていません。20年以上にわたるクロックの研究から、ESOTERICは、この核となるクリスタル発振回路の設計がオーディオ機器としての音色に大きな影響を与えることに着目しました。クリスタルは、電圧を加えると振動し、クロック信号を生成します。そのため、サイズやカット形状、表面処理などの物理特性が、周波数精度や最終的な音質に大きな影響を与えます。Master Sound Discrete Clockは、従来は汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、独自のディスクリート回路で音楽表現の質的な向上を図っています。
Master Sound Discrete Clock
— Technology —
『Master Sound Discrete Clock』は、発振回路から核となるクリスタル発振子に至るまで、完全なカスタムメイドです。クリスタルは、音色が素直で、位相雑音が少なく、高度な温度制御システムとの組み合わせで抜群の安定性を誇ります。クリスタルは、振動することでクロック信号を生成するため、マテリアルの物理特性と音質には深い相関関係があります。サイズの大きいクリスタルは振動自体が大きく、回路上の抵抗が大きくても発振余裕度が高く、振動自体が安定します。そのため、製造プロセス、カット形状、サイズなど、細部に至るまで吟味し、音質上、理想的な電気物理特性を備えた発振子を追及。航空宇宙産業用に開発された信頼性の高いクリスタルをベースに 音楽再生専用のクリスタル『SC1』を完成させました。
素材の水晶は、ゆっくり長い時間を掛けて成長させ、SCカット(Stress Compensated Cut)を採用。振動を最適に制御するため、量産品としては最大クラスのサイズを誇り、中心周波数変動が厳密に規格内のものを厳選して採用しています。
クリスタルは、外気の影響で周波数精度が変わるため、クロックの高精度を維持するために最も重要なのが温度制御です。クリスタルのパフォーマンスを最大に発揮させるためのトータル温度制御システムが、ESOTERIC独自の『Master Sound TC』です。ハードウェアのみならず、その制御ソフトウェアまで、自社製にこだわり、Master Sound Discrete Clockは極限の性能を追求しています。
一般的なOCXOでは、クリスタルを適温(85℃)に保たれたオーブンに収納し、一定の温度で管理しています。しかしながら、クリスタルは、最大の性能を発揮する温度が個々に異なるため、クロックの周波数誤差を最終的に回路にて補正するのが一般的でした。Master Sound TCシステムにおいては、ひとつひとつのクリスタルが、常に適温で最高の性能を発揮できるよう、個体別のカスタムプログラムでオーブンの温度を制御します。これにより、回路による信号補正を最小限にとどめ、極めてナチュラルにピュアなクロックを出力します。
※ TC = 温度制御(Thermo-Control)
Master Sound TCシステム — プロセス —
SC1クリスタルは、製造時にひとつひとつ温度特性を測定し、個別の特性シートが作成されます。SC1をモジュールに組み込み、このシートを元に、最も周波数精度が高い環境温度に合わせて、オーブンのマイコン制御プログラムを個別にカスタマイズしていきます。この一連のプロセスは、一台一台、エージングも含めて数時間をかけて入念におこなわれ、1日に生産できるG1Xはわずか数台に限られます。
気体分子がほぼ存在しない真空では、熱は伝わりません。ESOTERICは独自のバキュームフラスク(魔法瓶)構造のオーブンを新規に開発。世界的に有名な新潟県燕市の金属加工技術を採用し、外装ケースの中空部分を真空とすることで、オーブン内の温度低下とヒーターの駆動電力を最小限にとどめ、音質への影響を最小としています。
オーブン内の温度を均一に保つヒーターもESOTERICのこだわりを凝縮しました。一般的なモジュールのヒーターは、オーブン内の温度の下降/上昇に連動して、オン/オフを繰り返す制御がされていますが、Master Sound Discrete Clockにおいては、128ステップの多段階制御ヒーターによりきめ細かな温度制御を行うとともに、ヒーターのオン/オフ時の電流変動による発振回路への悪影響を排除しています。
通常OCXOモジュールは単一の電源で構成されていることが一般的です。Master Sound Discrete Clockは、すべての回路をディスクリート化することで、電源部も発振回路、ヒーター、制御回路、バッファーアンプの4系統を独立させ、各回路ブロックに最適な電圧を直接供給し高音質化を図っています。
and more...
出力バッファーアンプには、プリアンプGrandioso C1Xで定評の『ESOTERIC-HCLD』バッファー回路を搭載。強力な電流伝送能力と、180MHzのワイドレンジな特性を活かし、ピュアな10MHzサイン波をパワフルに伝送します。
10MHzサイン波クロック出力端子を5系統装備。背面のトグルスイッチで、出力端子ごとに「ノーマルモード」と基準電位となるグラウンドを常に0Vにドライブする「アダプティブ・ゼログラウンド」モードを切り替えでき、音質の違いをお好みでお選びいただけます。
内部回路から出力段まで、50Ωインピーダンス管理を徹底しています。
重要な内部配線には、音質を吟味したこだわりのカスタム同軸ケーブルを採用。コネクターにはMIL規格準拠の金メッキSMAコネクター、正確にインピーダンス=50Ωを整合させた真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用し、伝送の信頼性を高め、伝送ロスを極限まで抑えています。
電源投入後、最高のパフォーマンスを発揮するまでにかかる時間を短縮するため、通常の電源オフに加え、電源をオフにしても内蔵クロック・モジュールの通電を継続するプリヒートモードを搭載しました。
last, but not least...
シャーシコンストラクションも、振動にデリケートなマスタークロック向けに特別の配慮を行い、設計しています。各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、2枚の鋼板を使ったデュアルレイヤー構造を採用。電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別のレイヤーに固定し、立体配置することで、各コンポーネントの相互干渉を防いでいます。また、電源トランスを固定するボトムシャーシには、レーザーによる精密スリット加工を施し、振動を回路ブロックに伝えずにESOTERIC独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)から外部にアースすることで、クロック精度に影響を与える微小振動を極小としています。
また、トップパネルは、ネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
バージョンアップサービス(VUK-G1X)
Master Sound Discrete Clock
— Philosophy —
『Master Sound Discrete Clock』は、核となる『ESOTERIC SC1』クリスタルをはじめ、高精度を実現する温度制御回路、そのプログラムに至るまで、すべてを自社開発で完結させた、いわば音楽再生専用のマニュファクチュール・クロック・モジュールです。細部に至るまで徹底したこだわりを注ぐことで、豊かな音楽再生能力を新たに獲得しました。
ルビジウム、セシウムなど、様々な方式の高精度クロック・モジュールが存在しますが、そのいずれにおいても、ルビジウムやセシウムに同期させたクリスタル発振器からクロック信号が出力されていることは、意外と知られていません。20年以上にわたるクロックの研究から、ESOTERICは、この核となるクリスタル発振回路の設計がオーディオ機器としての音色に大きな影響を与えることに着目しました。クリスタルは、電圧を加えると振動し、クロック信号を生成します。そのため、サイズやカット形状、表面処理などの物理特性が、周波数精度や最終的な音質に大きな影響を与えます。Master Sound Discrete Clockは、従来は汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、独自のディスクリート回路で音楽表現の質的な向上を図っています。
Master Sound Discrete Clock
— Technology —
『Master Sound Discrete Clock』は、発振回路から核となるクリスタル発振子に至るまで、完全なカスタムメイドです。クリスタルは、音色が素直で、位相雑音が少なく、高度な温度制御システムとの組み合わせで抜群の安定性を誇ります。クリスタルは、振動することでクロック信号を生成するため、マテリアルの物理特性と音質には深い相関関係があります。サイズの大きいクリスタルは振動自体が大きく、回路上の抵抗が大きくても発振余裕度が高く、振動自体が安定します。そのため、製造プロセス、カット形状、サイズなど、細部に至るまで吟味し、音質上、理想的な電気物理特性を備えた発振子を追及。航空宇宙産業用に開発された信頼性の高いクリスタルをベースに 音楽再生専用のクリスタル『SC1』を完成させました。
素材の水晶は、ゆっくり長い時間を掛けて成長させ、SCカット(Stress Compensated Cut)を採用。振動を最適に制御するため、量産品としては最大クラスのサイズを誇り、中心周波数変動が厳密に規格内のものを厳選して採用しています。
クリスタルは、外気の影響で周波数精度が変わるため、クロックの高精度を維持するために最も重要なのが温度制御です。クリスタルのパフォーマンスを最大に発揮させるためのトータル温度制御システムが、ESOTERIC独自の『Master Sound TC』です。ハードウェアのみならず、その制御ソフトウェアまで、自社製にこだわり、Master Sound Discrete Clockは極限の性能を追求しています。
一般的なOCXOでは、クリスタルを適温(85℃)に保たれたオーブンに収納し、一定の温度で管理しています。しかしながら、クリスタルは、最大の性能を発揮する温度が個々に異なるため、クロックの周波数誤差を最終的に回路にて補正するのが一般的でした。Master Sound TCシステムにおいては、ひとつひとつのクリスタルが、常に適温で最高の性能を発揮できるよう、個体別のカスタムプログラムでオーブンの温度を制御します。これにより、回路による信号補正を最小限にとどめ、極めてナチュラルにピュアなクロックを出力します。
※ TC = 温度制御(Thermo-Control)
Master Sound TCシステム — プロセス —
SC1クリスタルは、製造時にひとつひとつ温度特性を測定し、個別の特性シートが作成されます。SC1をモジュールに組み込み、このシートを元に、最も周波数精度が高い環境温度に合わせて、オーブンのマイコン制御プログラムを個別にカスタマイズしていきます。この一連のプロセスは、一台一台、エージングも含めて数時間をかけて入念におこなわれ、1日に生産できるG1Xはわずか数台に限られます。
気体分子がほぼ存在しない真空では、熱は伝わりません。ESOTERICは独自のバキュームフラスク(魔法瓶)構造のオーブンを新規に開発。世界的に有名な新潟県燕市の金属加工技術を採用し、外装ケースの中空部分を真空とすることで、オーブン内の温度低下とヒーターの駆動電力を最小限にとどめ、音質への影響を最小としています。
オーブン内の温度を均一に保つヒーターもESOTERICのこだわりを凝縮しました。一般的なモジュールのヒーターは、オーブン内の温度の下降/上昇に連動して、オン/オフを繰り返す制御がされていますが、Master Sound Discrete Clockにおいては、128ステップの多段階制御ヒーターによりきめ細かな温度制御を行うとともに、ヒーターのオン/オフ時の電流変動による発振回路への悪影響を排除しています。
通常OCXOモジュールは単一の電源で構成されていることが一般的です。Master Sound Discrete Clockは、すべての回路をディスクリート化することで、電源部も発振回路、ヒーター、制御回路、バッファーアンプの4系統を独立させ、各回路ブロックに最適な電圧を直接供給し高音質化を図っています。
and, more...
出力バッファーアンプには、プリアンプGrandioso C1Xで定評の『ESOTERIC-HCLD』バッファー回路を搭載。強力な電流伝送能力と、180MHzのワイドレンジな特性を活かし、ピュアな10MHzサイン波をパワフルに伝送します。
10MHzサイン波クロック出力端子を5系統装備。背面のトグルスイッチで、出力端子ごとに「ノーマルモード」と基準電位となるグラウンドを常に0Vにドライブする「アダプティブ・ゼログラウンド」モードを切り替えでき、音質の違いをお好みでお選びいただけます。
内部回路から出力段まで、50Ωインピーダンス管理を徹底しています。
重要な内部配線には、音質を吟味したこだわりのカスタム同軸ケーブルを採用。コネクターにはMIL規格準拠の金メッキSMAコネクター、正確にインピーダンス=50Ωを整合させた真鍮削り出しのESOTERICオリジナルBNC端子を採用し、伝送の信頼性を高め、伝送ロスを極限まで抑えています。
電源投入後、最高のパフォーマンスを発揮するまでにかかる時間を短縮するため、通常の電源オフに加え、電源をオフにしても内蔵クロック・モジュールの通電を継続するプリヒートモードを搭載しました。
Last,
but not least...
シャーシコンストラクションも、振動にデリケートなマスタークロック向けに特別の配慮を行い、設計しています。各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、2枚の鋼板を使ったデュアルレイヤー構造を採用。電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別のレイヤーに固定し、立体配置することで、各コンポーネントの相互干渉を防いでいます。また、電源トランスを固定するボトムシャーシには、レーザーによる精密スリット加工を施し、振動を回路ブロックに伝えずにESOTERIC独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)から外部にアースすることで、クロック精度に影響を与える微小振動を極小としています。
また、トップパネルは、ネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
バージョンアップサービス(VUK-G1X)