Super Audio CD/CD Player
フラグシップのテクノロジーで磨き上げた、妥協の無いクオリティー。
美しいスタイリング。ハイエンドを語るにふさわしい上質なサウンド。
最高のハイ・ファイヴを。
大切な人とともに。
Super Audio CD/CD Player
特長
VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、ブランド設立以来、ESOTERICがこだわり続けてきたCD/スーパーオーディオCDトランスポート・メカニズムの基幹技術です。ディスクを同径のターンテーブルに確実にクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除します。また、ターンテーブルでディスクの反りを矯正し、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させることにより、サーボ電流を極小化。これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現します。
進化を続けるVRDSメカニズム。その輝かしい歴史の中で最大のハイライトが、最高レベルの完成度と高音質を誇る新プラットフォームVRDS-ATLASです。K-05XDエディションは、Grandiosoに採用されているフラッグシップ・メカニズム『VRDS-ATLAS Reference』の資質を継承し、新しく設計されたK-05XD専用のVRDS-ATLAS『ATLAS 05』を搭載しました。
ATLAS 05トランスポート・メカニズムの核となるターンテーブルは、高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド・ターンテーブルを採用。マスターテープのリールをイメージした美しい意匠と、その優れた振動制御能力は、P-05誕生以来15年以上の歴史を誇る05シリーズ・スーパーオーディオCDプレーヤーのアイデンティティーを体現しています。ディスクと同素材のポリカーボネートは色付けの少ないナチュラルな音質に貢献し、スポーク形状のアルミニウムとのハイブリッド化により、高速回転にともなう振動モードを効果的に分散させ、回転音や回転イナーシャを最小化することに成功しています。
ターンテーブルを支えるブリッジ部は、VRDS-NEOよりも大型化・ワイド化し、美しいヘアライン仕上げが施された10mm厚の削り出しアルミブロックを採用。高い剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼす振動を効果的に減衰します。
VRDS-ATLASの設計コンセプトの鍵となるのが、振動をより効率的に減衰させるメカニカル・アース技術です。メカニズム全体を幅が広く、背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、低重心化。同時にターンテーブル駆動用モーターをターンテーブルの下側に実装することで、振動がアースされるまでの経路を大幅に短縮化し機械的ノイズを低減。トレーはくり抜きを最小限とすることで剛性を高め、樹脂製ストッパーでトレー収納時の共振も防いでいます。
05シリーズの完全刷新にともない、外観上、最も大きな進化を遂げたのがシャーシです。
NEOよりも大型化したATLASメカニズムを搭載し、回路規模も更なる充実化を図るため、奥行きはそのままに、従来のシングルレイヤーのスリムシャーシから、ダブルレイヤーの大型シャーシに変更されました。VRDS-ATLASトランスポート・メカニズムはセンター配置とし、2mm厚のスティール製ベースプレートを介して5mm厚のスティール製ボトムシャーシにリジッドに固定。そしてシャーシ全体を独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)で3点支持しています。ボトムシャーシには上位モデル同様にレーザー加工によるスリットを入れることで、回転メカニズムの振動を効果的に分散・抑制しています。ダブルレイヤーのシャーシ内部は、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置することで、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化し、ピュアな音色に磨きを掛けました。
トップ側内部
ボトム側内部
トップパネルをネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げることで、集積チップでは実現することのできない、音楽の「躍動感」、「エネルギー」の完全なる再現を目指す。ESOTERICトップ・エンジニア・チームのプライドを懸けた渾身のサウンドが、完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター Master Sound Discrete DACに結実しました。
Master Sound Discrete DACは、Grandioso D1Xに初めて搭載され、そのライブ感溢れるサウンドが高く評価されました。K-05XDに搭載されたバージョンでは、Grandioso K1X版のエッセンスを凝縮しつつ、シンプルな回路構成とすることで、05シリーズを更なる高みへと導いています。DACは、1チャンネル当たり16のエレメントから構成され、各エレメントは、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの部品から構成され、主要部品は、16エレメント分を全て独立させるなど、上位モデルのフィロソフィーをそのまま発展させた贅沢な構成により、音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。
独自に開発された64bit/512Fs対応のΔΣモジュレーターを搭載し、DSD 22.5MHzの再生をはじめとする最新フォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するためのFPGAのデジタル処理アルゴリズムは、Master Sound Discrete DACのために開発された専用のアルゴリズムになっています。
部品の公差が演算精度に直結するディスクリートDACにおいては、電子基板の製造にも高度なノウハウと品質管理が求められます。ESOTERICの自社ファクトリーは、病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、無酸素炉でハンダ付けを行うなど、世界有数の基板マウント技術を誇ります。オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術がMaster Sound Discrete DACの高品質を支えています。
ESOTERIC-HCLD(High Current Line Driver)出力バッファーアンプは、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピードを誇る素子を採用。アナログ出力回路にとって最も重要な電流伝送能力とスピードを極限まで追求し、息を呑むほどのダイナミックレンジで音楽のリアリティーを再現します。
アンプとの接続にライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自の電流伝送方式ES-LINK Analogを採用。HCLDバッファー回路の強力な電流供給能力を生かすことにより、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくくし、信号を力強く伝送することが可能で、対応機器のポテンシャルを最大限に発揮します。
ES-LINK Analog = ESOTERIC独自の電流伝送
ES-LINK Analogは、ESOTERIC独自の電流伝送方式です。対応した機器同士を接続することで、レコーディングスタジオのアナログコンソールからそのまま再生するよう な、臨場感に溢れた再生が可能で、音楽のエネルギーを余すところなく伝送することができます。音色の特長として、パワフルで、奥行感やライブ感に大変優れています。
オーディオ機器では、音楽信号の強弱を、電圧の強弱で伝える「電圧伝送」が一般的です。これに対して、ES-LINK Analogは、電流の強弱や方向性で音楽信号を伝える「電流伝送」です。
通常の電圧伝送では、出力機器側の出力インピーダンスは低く、入力機器の入力インピーダンスを高くする、「ロー出し、ハイ受け」が基本となります。つまり、信号伝送時に必要な電流値は低く抑える傾向にあります。
また伝送路(インターコネクトケーブル)の抵抗成分(インピーダンス)により、伝送する信号の電圧は、オームの法則(電圧=電流×抵抗)で計算されるレベル分減衰して、入力機器側で受信されることとなります。そしてケーブルが長くなると抵抗分が大きくなり、影響はより大きくなります。
それに対して、電流伝送では出力機器の出力インピーダンスは高く、入力機器の入力インピーダンスを低くする、「ハイ出し、ロー受け」の回路となり、電圧伝送に比べ、信号伝送時の電流値は大きくなるため、音楽信号を力強く送り出すことができます。
また、電流伝送では、出力機器から出力された電流値と、入力側の機器が受け取る電流値は常に一致します。ホースを使って蛇口からバケツに水を送ることを想像してみてください。ホースに穴が開いていない限り、蛇口から出た水はホースの長さに関わらず、常に同じ量をバケツ側へ流すことができます。同じように、仮に伝送路となるケーブルが複数経路に分かれるようなことがなければ、出力側からの電流は、全て入力機器に届けられ、流れる電流値は必ず一致し、伝送路が長くなっても変わりません。微小な信号も正確に伝送ができるこの利点は、精密な信号を計測する計測機器で電流伝送が多用されていることからも明らかです。
ESOTERICの機器では、通常の電圧伝送の出力機器側は出力インピーダンス数十Ω、入力機器側は100kΩ程度の入力インピーダンスで設計されています。それに対し、ES-LINK Analog の送受信回路では、出力機器側の出力インピーダンス約1kΩ、入力機器側は入力インピーダンス0Ωで受信するような回路となっています。
音楽信号を伝送する場合に流れる電流値に着目した場合、通常の電圧伝送と同じレベルの音楽信号を伝送しているときの、ES-LINK Analog伝送の電流値は、電圧伝送で流れる電流値の約100倍となります。電流値が高いため、音楽のエネルギーを余すところなく伝送することができるのです。
設計プラットフォームの完全刷新により、電源部は、従来モデルの2倍以上の回路規模に強化され、音色に更なるパンチと深みを加えています。合計2つの大容量トロイダル・トランスを搭載し、デジタルとアナログの電源部を独立。さらにコントロール部専用のEIコア電源トランスを別途搭載することで、より低雑音でピュアな再生能力を得ています。
Grandiosoの技術を導入し、電源レギュレーターは、主要部に集積回路を使わないディスクリート構成で、フィードバック量を最小限とする『ローフィードバックDCレギュレーター』を採用。力強く開放感溢れるサウンドを実現しています。また、合計16本(合計容量250,000μF=0.25F)のスーパーキャパシター(大容量コンデンサー)を搭載。電源の大容量化で、低域の解像度などに目覚ましい音質向上を遂げています。
DSD22.5MHz、アシンクロナス伝送対応のUSBをはじめとする各種デジタル入力端子を装備し、D/Aコンバーターとしてもご使用いただけます。さらに、MQA-CDのデコード再生やUSB入力をはじめとする各デジタル入力再生時のMQAコーデックにも対応します。
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。ESOTERICは従来、汎用モジュールとしてパッケージIC化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso G1X用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させました。G1X独自のディスクリート回路は、その優れた音楽表現力により、従来精度でのみ語られることの多かったクロックの世界に一石を投じ、高い評価を獲得しました。
このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、K-05XDで初めて採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」です。大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックICでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現しています。また、外部マスタークロックジェネレーターと接続し、内部回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させることで音質をアップグレードすることも可能です。
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英 What Hi-Fi?誌 “What Hi-Fi? Awards 2024” Temptation Award 受賞 |
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独 fairaudio誌 fairaudio’s favourite AWARD 2025 受賞 |
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音元出版 オーディオ銘機賞 2024 銀賞 |