TANNOY、シカゴAxponaにて新製品『Stirling III LZ Special Edition』を発表
2023-04-18
TANNOY(Hamilton, UK / 国内輸入総代理店:エソテリック株式会社)は、1961年に発売された歴史的な10インチデュアルコンセントリック『III LZ』への精神的回帰となるStirlingのスペシャルエディションモデル『Stirling III LZ Special Edition』を米シカゴAxpona(Audio Expo North America)にて発表いたしました。2023年夏よりUKから全世界に出荷され、日本には秋以降に入荷の予定です。
Designed and manufactured in the UK
TANNOY Stirling III LZ Special Editionは、アーティストが意図した通りの音楽を再生することを追求して設計されました。このスペシャルエディションモデルは、1960年代から家庭用モニターとして賞賛されたTANNOYの銘機モニターレッド『III LZ』の系譜に直接連なるスピーカーです。ピーター・ガブリエル、レッド・ツェッペリン、イーグルス、ピンクフロイド、ビートルズからビヨンセまで…錚々たる名盤の数々は、TANNOYのスタジオモニターでミキシングやマスタリングがおこなわれてきました。
TANNOY Stirling III LZ Special Editionは、主ドライバーのコーン中心にHF(ツイーター)を一体化させた、大型アルニコマグネットALCOMAX-III /コンプレッションホーン搭載のデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)ドライバーを採用しています。デュアルコンセントリック方式は、1947年に開発され、III LZオリジナルモデルにも採用されていました。ウーハーとツイーターが同一軸上に配置されることで、全ての周波数帯域が1点から放射される、真のポイントソース(点音源)再生を実現しています。この設計アプローチにより、幅広いリスニングエリアにおいて、優れた位相特性を実現しています。
エンクロージャーは、オリジナルIII LZモデルの設計要素を取り入れながら、1960年代当時には無かった素材・設計技術を取り入れて完成度を高めました。エンクロージャー内部はブレーシング(添木)を多用して剛性を高めました。ドライバーユニットの固定は、バッフル面のみならず、ユニット背面を特性の異なる複数の素材を組み合わせたTANNOY独自のDMT(Differential Material Technology)特殊樹脂を介して、内部ブレーシングに固定。低域をしっかりとコントロールすることのできる、極めて堅牢なエンクロージャーが完成しました。TANNOYにとって、音質は最優先です。Stirling III LZ SEを構成する全ての要素は、どのような部屋で使っても、エレガントでナチュラルな、素晴らしく良いサウンドのために設計されているのです。
優れた特性が歴史によって実証されてきた、定評のデュアルコンセントリックドライバーと、マスタークラスのキャビネット設計、そしてクラフツマンシップの融合。その素晴らしさは、Stirling III LZ SEを他に代えがたい特別な存在にしています。
全く新しいStirling III LZ Special Editionの登場が意味するもの。
それは、TANNOYの90年に及ぶスピーカーの開発・設計・製造の歴史が、変わることなく、これから続いていく、ということです。また、オリジナルモデルのⅢLZと同じく、この特別なStirlingもUK設計、メイドインUKです。
III LZを現代に復活させる上で、オリジナルモデルがどのようなデザイン・性能であったのか。あの当時、なぜこのスピーカーがここまで愛されることになったのかをじっくりと考察しました。私たちは、更に優れたスピーカーとなるように、全ての設計を一からおこない、その一方で、オリジナルモデルの伝統は、忠実に守り続けることにしました。」