エソテリック株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:加藤徹也)は、フラグシップの Grandiosoシリーズに新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部のアップグレードを加えたSEモデル「Grandioso D1X SE」、「Grandioso P1X SE」、および「Grandioso K1X SE」を発売いたします。
2023年11月出荷分より、Grandioso P1X、D1X、K1Xの3モデルは全てSEモデルに切り替わり、すでに同モデルをお使いのお客様でご希望される方を対象としたバージョンアップサービス(有償)を開始いたします。
品名 | 型名 | メーカー希望小売価格 | 発売時期/ バージョンアップ受付開始時期 |
スーパーオーディオCD/CDトランスポート | Grandioso P1X SE | 4,290,000円(税込) | 2023年11月 |
モノーラルD/Aコンバーター | Grandioso D1X SE | 4,290,000円(税込)/ ペア | 2023年11月 |
スーパーオーディオCD/CDプレーヤー | Grandioso K1X SE | 3,520,000円(税込) | 2023年11月 |
Grandioso P1X → P1X SE バージョンアップサービス |
VUK-P1XSE | 440,000円(税込) | 2023年11月6日 |
Grandioso D1X → D1X SE バージョンアップサービス |
VUK-D1XSE | 440,000円(税込)/ ペア | 2023年11月6日 |
Grandioso K1X → K1X SE バージョンアップサービス |
VUK-K1XSE | 440,000円(税込) | 2023年11月6日 |
独自の進化を続けるESOTERICのフラグシップ、
Grandiosoデジタルプレーヤーに
更なる高音質を追求した「SE」モデルが登場。
ESOTERICは日本発のハイエンド・オーディオブランドとして、1987 年のブランド創設以来、絶え間なく高音質再生の限界に挑戦し続けることで、イノベーションの先頭を歩んできました。ESOTERICの名声とプレステージを支えてきた卓越の音響エンジニアリング、 コストにとらわれない膨大な物量投入、「ミュージアム・クオリティー」の クラフツマンシップ、そして音楽を再生するにふさわしい美しいデザイン。このようなブランドが定める高いクオリティーレベルを最高まで極めた各プロダクトカテゴリーのトップモデルが「Grandioso」です。
カンタービレ(歌うように)、レガート(滑らかに)など、クラシック音楽において、その楽曲をどのようなイメージで演奏するかを示す言葉を発想標語といいます。ESOTERICはフラグシップに相応しい威厳と風格を求め、その想いをグランディオーソ(壮大な、堂々と、威厳のある)という言葉に込めました。Grandiosoは、伝説的なスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム「VRDS-ATLAS」、独自のディスクリート回路で構成された「Master Sound Discrete DAC」や「Master Sound Discrete Clock」など、独自性の高い数々の技術革新をハイエンドオーディオの世界にもたらしてきました。
そして、新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部のアップグレードを主軸とした、SEモデルがここに登場しました。2023年11月より、Grandioso P1X、D1X、K1Xの3モデルは全てSEモデルに切り替わり、すでに同モデルをお使いのお客様にはバージョンアップサービスを開始いたします。
更に進化した臨場感、ダイナミクス、素晴らしくオーガニックで音楽性に溢れた音色のテクスチャーをお楽しみください。
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。
ESOTERICは従来、汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso G1X用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させました。G1X独自のディスクリート回路は、その優れた音楽表現力により、従来精度でのみ語られることの多かったクロックの世界に一石を投じ、高い評価を獲得しました。
このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、SEモデルで採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」です。大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現しています。
また、外部マスタークロックジェネレーターGrandioso G1Xと接続し、内部回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させることで音質をアップグレードすることも可能です。
「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」は、中心周波数精度が厳格に±0.5ppm以内という素晴らしいパフォーマンスを誇ります。しかし、ハイエンドオーディオにおいて、音質の優劣は、時に数値化することが極めて困難な様々なファクターによって成り立っています。ESOTERICのクロック回路は、素晴らしい精度が出ればそれで開発終了、という訳ではありません。むしろ、基本性能を確定した後が、真の開発スタートです。
「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」で目指した音質は、Artificial(人工的)なところを一切排除した、生々しい臨場感と、スリリングなダイナミクス、一音一音に、より「音楽」らしい肌合いを与えるオーガニックなテクスチャーです。エンジニアの理想を実現するため、ディスクリート設計の利点を生かして、様々な回路パターンとパーツの組み合わせを試し、膨大な時間を掛けて試聴を繰り返して完成度を高めました。
クリスタル発振子は、振動することでクロック信号を生成するため、マテリアルの物理特性と音質には深い相関関係があります。サイズの大きいクリスタルは振動自体が大きく、回路上の抵抗が大きくても発振余裕度が高く、振動が安定します。原料となる水晶をゆっくり長い時間を掛けて成長させ、理想的な電気物理特性を備えた大型クリスタル発振子をセレクトしました。ESOTERICはプリント基板の製造も自社ファクトリー内で行います。医療機関の手術室と同等クラスのクリーンルームにて、基板へのパーツ実装は窒素炉を使って無酸素状態で行われ、医療・計測機器や航空宇宙機器と同様の品質管理のもとに生産されています。回路基板の銅箔、コネクターには金メッキを採用し、トラック・パターンも最良の音質となる経路を複数の候補から選び、アールの付け方など、細部にも徹底したこだわりを注ぎました。
最高と思えるクオリティーレベルまで一切の妥協を排し、ここにSEのオーガニックなサウンドが完成しました。SEのサウンドを生で体験していただくため、最寄りの特約店に製品の試聴をお申込みください。
オリジナルマスター・サウンドを目指してきたESOTERICがついに完成させた、完全自社設計のディスクリートDAC、それが「Master Sound Discrete DAC」です。全ての処理を自社製FPGAアルゴリズムで行い、汎用DAC ICを使わないディスクリート回路設計により、細部に至るまでESOTERICの思想が貫徹されています。このオリジナリティーに溢れた新しいDACプラットフォームは、Grandioso D1Xに初めて搭載され、音楽の躍動感やエネルギーを余すところなく表現するサウンドにより、ハイエンドオーディオにおけるディスクリートDACの潮流に新しいマイルストーンを打ち立てました。
Grandioso D1X SE、Grandioso K1X SEにおいては、FPGAアルゴリズムやDACの回路設計はそのままに、アナログ回路のディスクリートパーツをブラッシュアップすることで、より生々しいライブ感、聴感上のダイナミクス向上、よりオーガニックなテクスチャーを備えた、更にハイレベルの音質を目指しました。
ESOTERICブランドが歩んできた歴史は、デジタルプレーヤーの進化の歴史そのものです。
つまり、私たちの伝統、そして名声とプレステージは、絶え間なく高音質再生の限界に挑戦し続け、イノベーションの先頭を歩み続けることでのみ維持することができるものなのです。
すでに完成の域にある「Master Sound Discrete DAC」をさらに高音質化する ― 私たちのエンジニア達は、全員が一丸となってブランドのポリシーを胸に、この極めて達成困難なミッションに果敢に挑みました。
今回SEモデル用DACアナログ回路のディスクリートパーツ選定にあたり、Grandioso D1X、K1Xのオリジナルモデルが登場した時期にはまだ存在していなかったESOTERIC独自のモジュールを採用しました。2020年に登場したGrandioso C1Xは、増幅回路の心臓部にESOTERICのために特別に開発されたアンプモジュール「IDM-01」を採用しました。IDM-01は、素材や回路パターン、レイアウトまで全てを吟味することで、アンプをディスクリート回路で構成するのと同じようにESOTERICのサウンド・フィロソフィーを徹底させるとともに、集積回路の利点を生かした極めて短い信号経路により、音楽の躍動をダイナミックかつ繊細に増幅することができます。このIDM-01をはじめ、アナログフィルターの抵抗やコンデンサーなど、アナログ部のパーツ選定を吟味し、試聴を繰り返すことで、更に高いレベルの音質を追求したのがSEモデルです。
SEモデルの主要なアップグレードポイントは、新しいディスクリート・クロック「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」の搭載、「Master Sound Discrete DAC」のアナログ回路のアップグレードです。そして、さらに音質の要となるメカニカルハードウェアの変更も数点含まれています。
スパイクと受皿が一体となった、ESOTERIC独自のピンポイントフットは、ピンポイントフット本体をボトムシャーシにねじ止めせず、設置時にシャーシの自重で支えられる新しいフットに交換いたします。広い面積を誇るボトムシャーシにピンポイントフット本体をねじ止めすることで生じる応力の集中を避けることで、より開放的なサウンドが生まれます。
ESOTERICでは創業以来、高い価値を備えた製品を末永くご愛用いただくため、完全なプラットフォーム変更でない限り、製品のバージョンアップサービスを随時提供しています。
Grandioso P1X、D1X、K1Xのオーナーの皆様には、今回モデルチェンジされたSEモデルと同等となるバージョンアップサービスをご用意いたしました。
SEモデルへのバージョンアップをご希望のお客様は、ESOTERIC特約店へお申し込みください。
バージョンアップの準備ができた段階でご連絡させていただきます。お客様の大切なGrandiosoモデルをお預かりさせていただき、バージョンアップを実施してお戻しいたします。バージョンアップを実施した部分には製品本体とは別に3年間の保証を適用させていただきます。同時に製品のオーバーホールをご希望の場合は別途お申し付けください。
私たちは、ブランドのプライドに掛けて、常に最高の音を目指しています。
今回発売するSEモデルには、オリジナルモデルが発売された時から現在までの
考え得る全ての技術的な蓄積を反映させました。
革新は、常に経験の蓄積から生まれます。
ESOTERICが向かうべき未来のマイルストーンに向けて、
Grandiosoの壮大なストーリーは、これからも続いていきます。
バージョンアップサービス
VUK-P1XSE
バージョンアップ価格:440,000円(税込)
内容:Grandioso P1XをSEにバージョンアップ
対象機種:Grandioso P1X
VUK-D1XSE
バージョンアップ価格:440,000円(税込)
内容:Grandioso D1XをSEにバージョンアップ
対象機種:Grandioso D1X
VUK-K1XSE
バージョンアップ価格:440,000円(税込)
内容:Grandioso K1XをSEにバージョンアップ
対象機種:Grandioso K1X
受付開始:2023年11月6日
バージョンアップ開始時期:2023年12月以降
弊社サービスセンターにて、作業を承ります。お申込みに関しては、ESOTERIC製品取扱店にご相談ください。
価格に引き取り、納品出張費は含まれません。
※ 受付状況によってはお時間を頂く場合がございます。
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