Press release

新たに独自のマスタリングセンター「エソテリック・マスタリング・センター」を設立

2022-01-25

エソテリック株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:大島 洋)は、「エソテリック・マスタリング・センター」を設立致しました。この「エソテリック・マスタリング・センター」にて制作致しましたスーパーオーディオCDタイトルは、2022年3月よりエソテリック株式会社から販売を開始致します。

 

エソテリック株式会社が属するティアックグループでは、ミッションステートメント「記録と再生分野において人々が求める最高水準の技術を追求し今を未来へつなぐことで人々のより豊かなライフスタイルを支援する」を掲げ、音楽制作・レコーディングから、放送、インターネット配信、加えてハイエンドオーディオ再生機まで、一貫して”音楽感動を最高のレベルで体験する歓び”を提供すべく製品開発を行って参りました。

この企業理念を体現すべく、この度「エソテリック・マスタリング・センター」を設立し、ESOTERICブランドにて販売しているスーパーオーディオCDのマスタリングプロセスを「Esoteric Mastering」としてティアックグループに取り込むことで、より一層の高音質音楽体験を提供する環境が整うこととなりました。

 

本来、美術や音楽などの芸術作品は、人々が獲得した高度な知識や技術を未来に継承していく教養として、永い歳月のなかで熟成された文化です。そして、ESOTERICが創業以来獲得してきた、素晴らしい音質のための技術やノウハウもまた、音楽作品とともに、未来に向けて継承されるべき芸術であり、文化である― 私たちは、そのように固く信じています。

そしていま、音楽芸術を過去から現在、そして未来へと継承していくため、スーパーオーディオCDによる高音質音楽ソフトのマスタリングを行う「エソテリック・マスタリング・センター」を社内に設立いたしました。独自の「Esoteric Mastering」により、渾身の情熱を傾け、ハード・ソフト制作の垣根を越えて、ESOTERICが持つ、高音質再生への技術をすべて投入した高音質スーパーオーディオCDリマスター・コレクションを独自に制作するラボラトリーです。

ESOTERICのスーパーオーディオCDの名作コレクションは、音楽愛好家、そしてオーディオファンの全ての皆様にとってこれまで到達できなかったレベルでの、音楽とのより深いふれあい、そして新しい音との出会いを提供してまいります。

そしてESOTERICによってもたらされる音楽との強い絆が、生涯にわたり、オーナーにコレクションを所有する誇りと芸術作品への、更なる深い慈しみをもたらしてくれることを願ってやみません。

さあ、Esoteric Masteringとともに、名盤とよばれる音楽の奥深い世界へ、更なる探求に出かけましょう。

 

制作

プロデューサー 大間知基彰 Motoaki Ohmachi

プロフィール
1962年:ティアック入社。長年に渡り製品全般の商品企画に携わる。
1965年:4TR、38cm/2TRオープンリールテープのクラシック・マスタープリントを手掛ける。
1976年:ヨーロッパの音楽文化との交流を図るため、タンノイをはじめ輸入オーディオ商品の積極的導入を行う。
1987年:ESOTERICブランド創設時メンバー。音質決定も担う。
2002年:社長就任。現在プロデューサー

エソテリックの新マスタリングシステムについて -
「マスターが同じでもマスタリングの仕方や機材で、CD化されたもののクオリティがかなり異なることは日頃体験されていることと思います。エソテリックSACDはクラシック音楽がもつ洗練された美しさを追求してきましたが、更に高音質化を求め、この度、新たに独自のマスタリングセンター「ES Masteringシステム」を構築致しました。
この「ES Masteringシステム」は、マスター音源が持つ各楽器が奏でる生命力溢れる洗練された自然な音色をそのままお伝えするとともに、ホールの空気感までも克明に表現することを目的に開発致しました。
マスタリングセンターに設置された機材は、エソテリックの独自のデジタル技術を駆使して開発したもので、音楽表現力の向上により、皆様に心温まる感動をお届け出来る事を嬉しく思います。」

マスタリングエンジニア 東野真哉 Masaya Touno

プロフィール
2006年:JVCマスタリングセンター勤務
2020年:「ESOTERIC名盤復刻シリーズ」担当
2021年:エソテリック株式会社入社

マスタリングについて -
「今までのマスタリングは、多くのプロデューサー様やアーティスト様の多種多様なご要望に応えられるようなシステム構築が必要でした。今回「ES Masteringシステム」を立ち上げるにあたり、エソテリックSACDマスタリングに不要な機材は撤去し、そして多数のエソテリック最新機材を導入したことで、より特化した環境の中で音作りを行うことが可能になりました。今後は、よりエソテリックらしさを表現した音作り、そしてエソテリックファンの皆様に喜んで頂ける音作りを目指して参ります。」

テクニカルマネージャー 加藤徹也 Tetsuya Kato

プロフィール
1991年:ティアック入社。TASCAMブランド プロ用オーディオ機器や民生用TEACブランド機器の開発。
2000年:ESOTERICブランド製品の開発に携わる。以降、数多くの製品を手掛ける。
2015年:商品企画・開発担当の取締役就任

機材について -
「数多くの製品を生み出してきたエソテリックオーディオルームに、新たに構築した「ES Masteringシステム」では、Master Sound Discrete DAC、Master Sound Discrete Clock、Ultra Fidelity Attenuator Systemなどのエソテリックの最新高音質技術を搭載したGrandiosoシリーズを中心としたシステムを使用しております。これらのシステムは、プロデューサーの音楽的感性を引き出し、エンジニアが最高音質でマスタリング作業を行える環境を提供致します。この「ES Masteringシステム」から、新たな名盤が生まれる瞬間に立ち会えることは、一音楽ファンである私にとっても、最高にエキサイティングであり、ワクワク感でいっぱいです。」

 

主な使用機材

Grandioso D1X(DAC)
Grandioso C1X (プリアンプ)
Grandioso G1X(マスタークロックジェネレーター)
G-02X(マスタークロックジェネレーター)
Grandioso S1(パワーアンプ)
Merging Pyramix by ESOTERIC Original Tuned (DAW、オーディオインターフェース)
ケーブル類は割愛

 

関連リンク

Esoteric Masteringシステム 特設ページ